こんにちは!三和デンタルの広田です。
今回のテーマは「二酸化炭素濃度計の見方」についてです。
というのも、昨年からコロナウイルスの感染者数拡大に伴い、沢山の感染予防策や行動制限が講じられてきました。
手洗い、うがい、マスク着用、除菌、ソーシャルディスタンス、リモートワーク(自宅待機)、ワクチン接種、換気・・・。
その対応策の数はもう計り知れないほどです。
「コロナ」と聞くと、「もう聞き飽きた」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、今回のコロナ騒動で我々が得た知識や経験はこれからの人生でいつか再び役に立つはずです。
そこで今回は二酸化炭素濃度計の見方と、換気のお話をしていきたいと思います。
2分ほどお付き合いください。
まず、最近聞き慣れてきた方もいらっしゃると思いますが、”まん延防止等重点措置”の要請で、多くの飲食店に二酸化炭素濃度計(CO2センサー)の設置がなされました。これは、二酸化炭素の濃度を計測する事で、どれくらい人が集まり、密になっているのかを示す指標となるものです。そこで、換気をする目安としてこのようなCO2センサ―が設置されるようになりました。
一見、「あ!換気をしている」と感じる方もいらっしゃる一方で、「この数字って、一体どういう意味なの?」「どれくらいの数値だと換気できていて、何が換気できていないのかいまいち分からない」思う方も多いはずです。
そこで今回はこの数値に着目してご紹介いたします。
多くのCO2センサーは二酸化炭素濃度が人体へ与える影響を基に、4つに区分されています。
今回は、日テレ・NHK・テレビ朝日などにも取り上げられた話題のCO2センサ―【eAir(イーエアー)】の販売元である、株式会社リンクジャパンの推奨している数値をもとにご紹介いたします。
①低い 350~1000ppm (換気が十分実施されている屋内の通常数値。)
②普通 1001~1500ppm(労働現場の基準値。オフィスなどの生産性を妨げないようにする際の目安はここまで。)
③やや高い 1501~2000ppm(眠くなる人が出てくる目安。個人差もあるが、体調に変化が出てくる可能性があるので換気をする必要がある。)
④高い 2001~5000ppm(頭痛、眠気、倦怠感、注意力散漫になる数値。)
このように数値によっては個人差もありますが体調に影響を与える可能性があります。
感染対策として注目されがちなCO2センサ―ですが、夏場のエアコン下で換気が怠りがちな屋内で使用してみるのも良いかもしれません。
ただし、CO2センサ―はあくまでも換気の目安が見えるだけです。
上記で取り上げたCO2センサーはWi-Fi対応で、扇風機やサーキュレーターとIoT技術の紐付けをすれば、換気をするところまで連動が可能です。しかし、多くのCO2センサーは見える化するまでとなっています。
忘れてはいけないのは、CO2センサーは換気をする目安を知らせる道具である、ということです。
見える化だけではなく、実際に換気するまでが感染予防です。
CO2センサーを置いたからといって安心せず、数値をみて適度な換気を実施しましょう。
(文:広田)