2020年も終盤にさしかかり、日中もコートを羽織るのが必須の季節となりました。
昨日新型コロナウイルスの感染者も過去最多602人となり、猛威を振るい始めています。
その中で、最新のウイルスよりもより昔から知られており、
常に私たちの口の中の健康を脅かし続けている感染症が2種類ございます。
1つ目は虫歯、2つ目は歯周病です。
虫歯という名称に関しましては皆様ご存じかと思いますが、
感染症という事実は知らないお客様も多くいらっしゃいます。
また、歯周病に関しても若年層ではかからない、
関係のない病気とイメージされている方も多くいらっしゃいますが
実は成人済男女の約7,8割が既に感染していると言われるほど身近に潜んでいる病気になります。
虫歯、歯周病の共通点といたしましては
他の感染症と同じく、はじめから人間が持っている菌ではありません。
いずれも保菌者からの経口接触などの経路により感染いたします。
こちらは一度感染してしまうと完治することはありません。
しかし、歯科医院様での検診や日常のメンテナンスで菌の数をコントロール、
数をへらすことで虫歯、歯周病へのリスクを下げることが可能です。
そのため、虫歯がなくても定期的に歯科医院様での定期メンテナンスが重要となってきます。
最後に2つの感染病から歯を守るための方法についてご案内いたします。
虫歯、歯周病菌を減らす方法はホームケア、医院様でのケアに分類されます。
■ホームケア
◎別々の歯ブラシ、コップ、歯磨き粉を使う 歯ブラシ立てを分ける
虫歯菌は3歳までに受け取るか受け取らないかで将来、虫歯になりやすい、なりにくいが変わるようです。
◎物を食べない時間帯をつくる
歯はとけたり修復したりを繰り返しておりますが、食べ物が入ったままの状態が
長く続きますと溶け出す時間が長くなり、虫歯・歯周病が進行するリスクが高まります。
◎歯ブラシのみならず複数のツールを使う
舌ブラシを使うことで口臭・着色の原因を減らすことができ、
フロスを使うことで歯ブラシでは届かない歯と歯の間の食渣を取り除くことができるのでお勧めです。
■医院様でのケア
◎定期的に歯石を取り除く
歯垢は放置すると歯石となり、歯石は虫歯菌・歯周病菌のすみかとなってしまいます。
◎自分の磨けているところ、磨けていないところを知る
歯科衛生士さんに口の中を見て頂くことで自分では気づけなかった磨き残しなどに気づくことができます。
自分にあった歯ブラシのサイズや形、お勧めのツールなども教えて頂くのもお勧めです。
ご理解いただけましたでしょうか。
今回は虫歯と歯周病、2つの概要についてお話していきましたが、
次回の記事で歯周病についてさらに詳しくお話してまいります。
いずれも患者さんの体質や生活習慣によって最適なものは異なりますが、
今後、1人でも多くの方の歯を健康に保つための一助となれば幸いです。