最近は外出の際マスクの着用が必須になっていますが、自分の口臭が気になる…という方も多いのではないでしょうか?
まず、「オーラルケア」という言葉を聞いた事がありますか?
最近はCMなどでもよく使われている言葉ですが、歯や舌、歯茎など口の中のケア全てを総称したものです。
歯磨きやうがいなどは一般的にオーラルケアに分類されます。
口臭の原因となるのは、唾液や食べ物の残りカスから発生する臭いが大半です。
体調の変化や唾液の減少などによる原因もありますが、日頃からオーラルケアをしっかり行う事でほとんどの口臭を予防する事が可能です。
そんな事知ってるよ!と思われがちですが、舌に発生する「舌苔(ぜったい)」は細菌やタンパク質の住処となっていて強い口臭を発する原因といわれ、歯に付着する歯垢と同等の汚れといえます。また、胃腸の調子やストレス等との関連性も多くあり、舌苔が増えるという事は体の調子にも変化が生じていると考えられます。
舌みがきの目安は1日1回で、専用の舌ブラシを使って行います。主に朝の歯磨き時に優しく磨くのがオススメです。寝起きなど舌が乾いている場合は必ず水を含ませ、舌苔を柔らかくした状態で磨いてください。過度に行ってしまうと舌を傷つけたり、舌の機能を阻害してしまう可能性があります。舌はやわらかくデリケートなので強く磨きすぎないよう気をつけましょう。
ちなみに「おぇっ」となってしまう嘔吐反射が出る場合は、舌を突き出すと改善される場合があります。
洗口液はマウスウォッシュやうがい液とも呼ばれ、液体を口で含んですすいだ後に吐き出します。
ミクロな汚れやネバネバを洗い流してくれ、口の中が非常にスッキリとします。
洗口液を使用する際でのポイントは、「歯みがきとセットで行う」ことです。
歯の表面に現れるバイオフィルム、つまり歯垢ができている状態では洗口液の殺菌成分などが届きづらく洗口液の効果を発揮しづらいため、一度歯みがきを行う事でバイオフィルムを除去する必要があります。「洗口液を行えば歯みがきしなくても大丈夫」と思っている方は要注意!ほとんど効果を為していないかもしれません。
必ず歯みがきを行った後に、洗口液を使用してください。
また、一言で洗口液と言っても、様々な種類があります。
刺激の少ないノンアルコールタイプ、薄めて使うタイプ、歯みがき前に使うタイプ…
用法容量をきちんと読んで正しく行っていただく事で正しい効果を得られます。
今回は2つのオーラルケアについて紹介させていただきましたが、他にも様々な方法があります。
歯みがきだけでは完全に除去できない食べカスや歯垢を除去することで、普段からの口臭予防はもちろん、歯周病や虫歯を防ぐためにもオーラルケアは非常に重要な役割を持っています。
正しいケア方法を身に着け、今日から取り組んでいきましょう!
(文:先々)