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2021年06月01日【感染拡大に?】歯磨きの際にやりがちな誤った行動と正しい磨き方

 

新型コロナウイルスを含むウイルス感染症全般は、食事の際の会話など、唾液の飛沫感染のリスクの高さが指摘されています。実は、この唾液の飛沫に関しては、歯磨きの際にも注意が必要とされています。一般的には感染防止のために効果的とされている歯磨きですが、方法によっては感染を広げてしまうリスクをはらんでいます。ではその方法とはいったい何なのでしょうか。 また、どのようなことに注意し歯磨きを行うべきなのでしょうか。

 

歯磨きの際に感染を広げてしまう方法、それは「口をあけて磨く」ということです。

冒頭にも触れたとおり、コロナは唾液による飛沫感染のリスクが指摘されていますが、はみがきやうがいをする際にも飛沫はとびます。ですので本来は口の中をきれいにする歯磨き行動が、危険ではないかと心配する人もいます。 そこで、歯磨き時にどのくらい飛沫が飛ぶのか? 検証を行いました。

 

その結果、口をあけたまま歯を磨くと、(上の歯の裏側を磨く際に特に)飛沫が多く飛んでいることがわかりました。検証中、特殊なカメラでその様子を見てみると大きく見えるものが唾液飛沫、小さいものがエアロゾルになりますが それぞれが口をあけている際には飛沫、閉じているときは全く飛ばないといった実験結果となりました。電動歯ブラシの場合も同様に実験を行い、同じような結果が出たといいます。

 

唾液は重さによりその場に落ちますが、エアロゾルはその軽さ故遠くまで届き、喚起を行わない場合の感染リスクも問題視されています。

それでは次に、具体的に歯磨きの際どのようなことに注意すべきなのでしょうか。

 

 

唾液飛沫のとばない歯の磨き方といたしまして、6つポイントを挙げさせていただきます。

 

①口を閉じて歯を磨きやすいように、ブラシ部分が小さめの歯ブラシを選ぶ

②歯磨き粉をつけて、口を閉じて磨く

③磨き忘れのないように、順番をつけて磨く

④磨き方も、歯の凹凸に合わせて小刻みに磨く

⑤ゆすぐ際にも水は少量、口の中で頬を膨らませて勢いよく、約30秒間強くゆすぐ。

(下を向くことで口の中全体に広がるため効果的です。)

⑥ゆすいだ水を高い位置から出さず、下をむいて静かに吐き出す

 

いかがでしたでしょうか。

会社や学校など集団で歯磨きを行う場合は上記以外にも、歯磨きの時間が重ならないことに注意し、人との距離を保ち、会話しながら歯を磨かないよう注意して磨きましょう。

 

歯磨きで口の中をきれいにすると、歯の健康だけでなく体の健康も守る事にもつながります。 唾液飛沫が飛ばないように、口を閉じて行う歯磨き方法は 生活におけるエチケットとして新型コロナの時代が終わってもぜひ、実践してみてください。

 

(著者:落田)

 

 

 

 

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