日本人の平均寿命は2019年時点で女性が87.45歳、男性が81.41歳となり過去最多、以前よりもテレビ特集などで「人間ドッグ」等、耳にすることも増えてまいりました。
更に最近では新型コロナウイルスの影響もあり、免疫力の向上のため オンラインでのフィットネス、ヘルスケアを意識したスマートウォッチなど「健康志向」がより広まってきているように思います。
そこで1つ、皆様に質問がございます。
「皆様は、自身の歯の年齢」を知っていますか?
歯科医院に行けば、虫歯や歯周病の診断、治療はできます。
しかし、思わぬ定期健診で病気がみつかるように健康だと思っている歯も、気づかぬうちに炎症が起きていたりするのです。
検査の分野以外でも歯科以外を見渡せば、血圧には正常の基準値があり、体重も標準値があり、テストには平均点があります。でも歯科業界に無く、それを初めて可能としたのが歯の年齢診断プロです。
「歯の年齢診断プロ」は、歯科疾患実態調査(厚生労働省)で得られた6,000人以上の統計データを元にして製作した新しい歯の客観評価システムで、歯の年齢や将来の歯の予測などが診断できます。痛みが一切なく、診査時間はたった1分。以下のことがわかります。
(1) 歯の年齢が一歳単位で分かる
(2) 同じ年齢の人と比べて平均より良いか悪いか分かる
(3) 80歳で何本の歯が残りそうか分かる etc.
皆様も一度は聞きなじみのある言葉、8020運動。80歳で20本の歯を残す取り組みです。ただ統計上、現実には、80歳では16本程度しか歯が残っていないそうです。もっと歯の寿命をのばす取り組みをして欲しいと思い治療をしているものの、『イメージが湧かない』と言われてしまことも多々あり、難しいと感じているとのことでした。 +SMILEでも度々虫歯、歯周病、その他疾患について発信してまいりましたが、疾患により実際に痛みがでたり実感がないとなかなか自分事に思えないことも多々あるかと思います。 しかし、痛みがでたりした際にはすでに疾患が進行していることが多く、治療時間も回数もかかってまいります。
最後になりますが、とある情報雑誌にて人生の後悔の1つに「歯の定期健診を受ければよかった」という項目も上げられたそうです。普段当たり前にあるので、その大切さを多くの方が忘れていたりしますが、歯を失うことで、食事が不自由するだけでなく、全身の健康や見た目にも影響します。
実際に、80歳で歯が20本ある人と、そうでない人とでは医療費も格段に違い、また生活の充実度も変わってくるデータがいくつも出ております。もちろん加齢で歯を失うのは仕方がないことですが、しっかり対策をすれば80歳でもほとんどの歯を残す事が可能です。
歯科は医科と比べてまだ「治療する」という側面が強い分野ですが、このような画期的なシステムを通じ、少しでも「予防したい」と思っていただけるようなきっかけづくりができますと幸いです。
(著者:落田)
【参考URL】
日本初!特許取得 1分で歯の年齢診断が分かる 『歯の年齢診断プロ』を2021年6月1日にリリース
→https://www.atpress.ne.jp/news/261451