皆様こんにちは。
前回8月上旬の記事にて、『歯科で進むデジタル化』というテーマで
医院様、三和デンタル それぞれで導入されているデジタル化の例について挙げさせていただきました。
(前回の記事はこちらから⇒https://sanwa-dental.jp/plus-smile/3510/)
今回はこちらの記事でも挙げている項目の1つ、『ものづくり』に着目し、
歯科医院様から模型が届いた後の流れについてご紹介いたします。
(模型レスでのおつくりも行っておりますが、こちらは専用の機械でお口の中を読み取ることができた場合のみになります。
一般的にはかたどりをしたあとお口の中の再現模型を医院様で製作、郵送して頂くことが多いためそのご紹介になります。)
模型到着後の流れは大きく分けて5点ございます。
①模型を専用スキャナーでよみとる
②専用ソフトで設計する
③機械でけずる部分の計算を機械で行う
④機械を使ってけずりだす
⑤技工士が手作業でトリミング(修正)する
それぞれにつきまして、写真を用いて解説いたします。
医院様から模型が到着しますと、スキャンの準備を行います。
その準備といたしまして、製作する部位のみ取り外しができるよう加工します。(分割模型)
加工が終わり次第、スキャンを開始いたします。
初めに読み取る機械のパソコンに必要事項を入力(患者様名、つくる部位etc)、
終わり次第機械にセットし、スキャンを開始いたします。
スキャンが終わり次第技工士がパソコン上で設計を開始いたします。
基本的にはマウスやショートカットキーを用いた製作となります。
設計が終わりますと、削り出す機械のパソコンへデータを移し、削る対象のブロックの
どこの部分にどう削るのかをパソコンが計算し、判断します。
計算した情報をもとに、X,Y,Z,A,B 合計5つの軸から削っていきます。
(ジルコニアという硬い素材の場合、ここではまだやわらかい状態のディスクを削り、
それを焼き上げることで強度の高い製品が出来上がってまいります)
削り出した(又は焼きあがった)あとの製品に、噛み合わせ等をみながら
技工士が最終調整、研磨をしていきます。
いかがでしたでしょうか。
普段何気なく入れている白いかぶせ物は、いまでは
パソコンで設計され、機械で削り出しがなされています。
最近では機械で口の中を読み取り、模型を起こさず
製品を作ったり、ということもございます。
今後は入れ歯もデジタルで設計ができるのではないかという噂もあり
デジタル化はますます加速していくことと思います。
今後はもっとデジタル化が進み、患者様にとって歯科がもっと
身近なものと思っていただく一躍となりますと幸いです。
(著者:落田)