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2021年10月08日初めて入れ歯を入れる前に知っておきたいこと! -入れ歯デビューをより良いものにするために-

 

こんにちは!三和デンタルの広田です。

ついにやってきました、入れ歯の日!

三和デンタルの社員としてはやはり気になる10月8日、‟イレバ”の日。

皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

 

私事ですが、実は先日、遂に母が入れ歯デビュー(保険適応)を果たしました。

そこで、「入れ歯を入れる前に知っておきたいこと」「入れ歯を入れてみて気づいたこと」について、

直接聞く機会がありましたので、今回のテーマにさせていただきます!

 

・・・というわけで、

初めて入れ歯を入れる前に知っておきたいこと!

 

 

≪ポイントは5つ≫

①製作に必要な期間・・・・・・・・「数日で作れると思っていた!」

②慣れるまでにかかる期間・・・・・「入れ歯を入れたらすぐに合う(慣れる)ものだと思っていた!」

③入れ歯の洗浄剤について・・・・・「専用の洗浄剤と市販の洗浄剤では全然汚れの落ち方が全然違った!」

④入れ歯の使用期限・・・・・・・・「一度作ったら、半永久的に使えるものだと思っていた。」

⑤使い始めてからのギャップ・・・・「こんなに保険の入れ歯はメンテナンスが大変だと思わなかった。」

 

①製作に必要な期間・・・「数日で作れると思っていた!」

入れ歯を作るにはまず、入れ歯のまわりの歯の治療が必要です。

なぜ周りの歯の治療を先にするのかについては、以前記述しました【入れ歯の寿命とは!?作り替えは必要!?強度ってどれくらい?】という記事の中に記載しておりますので、ご興味のある方はそちらをご確認ください。

さて、入れ歯を作る前には周りの歯の治療をしてから始めることが大切です。来院する前に”自分の歯は虫歯が無さそうだ!”と思っていても、検診した結果、”自分では気づかないところに虫歯があった”なんてこともあります。また、総義歯(残っている歯が無い場合の入れ歯)を作る際にも歯ぐきの状況によっては口腔内の治療をする必要があります。

入れ歯が必要な場合は、部分入れ歯だと2週間前、総入れ歯だと2カ月以上前に受診しましょう。また、自費の入れ歯を作る際や、大きな治療が必要な場合、口腔内の状況によっては半年~1年かけて治療することがあります。‟娘の結婚式までに歯が欲しい”、”次の同窓会までには新しい入れ歯が欲しい”といった方は、余裕をもって歯医者さんに行きましょう。

 

②慣れるまでにかかる期間・・・「入れ歯を入れたらすぐに合う(慣れる)ものだと思っていた!」

入れ歯を始めて入れる方の多くは、‟装着した直後からピッタリと合うのではないか”と思い込んでいます。しかし、実際には慣れるまで数日~数週間が必要です。これは例えて言うと新しい靴を履くときのようなイメージです。例えば、サイズが合っている靴でも新しい履物にしたときは新鮮な履き心地があると思います。

どんなにサイズが合っている靴でも、履いてみたら”ああ、裸足のような感覚だ~!”とはなりませんよね。これと同じで、入れ歯も装着した直後はどうしても締め付け感や違和感があります。

ちなみに私(広田)の知る患者さん4名に聞いたところ、皆さん揃って「入れ歯を入れてから慣れるまで3週間くらいかかった!」と話していました。もちろん個人差はありますが、おおよそ3週間経った頃にフィットする方が多いようです。始めは違和感があるかもしれませんが、まずは3週間使用してみてください。それでも我慢できない場合は速やかに歯科医院を受診しましょう。

 

③入れ歯の洗浄剤について・・・「専用の洗浄剤と市販の洗浄剤では全然汚れの落ち方が全然違った!」

これもよく聞きます。入れ歯を入れる前は”ドラッグストアで販売している入れ歯洗浄剤で十分だと思った~”や、”100円ショップで売っているからそれで良いのかと思った~”など。

もちろん、それらも入れ歯用の洗浄剤であることは変わりありません。ところが、以前の記事【入れ歯用洗浄剤の選び方】にも記載している通り、入れ歯は作った歯医者さん(もしくは歯科技工所)によっては材質が若干異なります。そこで、多くの場合(特に自費の入れ歯の場合)、専用の洗浄剤が存在しています。専用の洗浄剤は入れ歯の材質に合った成分が入っているだけでなく、入れ歯を白濁(白く濁らせる)する成分が入っていない物もあります。専用の洗浄剤がある場合には、是非その洗浄剤をお使いください。

せっかく自費の入れ歯を作ったのに洗浄剤を安い物にしたことで、変色してしまったり、劣化が進んでしまっては勿体ありません。

もし、専用の洗浄剤が分からない場合はかかりつけ医に相談するか、中性の入れ歯用洗浄剤(スマイルクリーナータブレットなど)をお使いください。

 

④入れ歯の使用期限・・・「一度作ったら、半永久的に使えるものだと思っていた。」

分かります、その気持ち。私も以前、膝を怪我した際にオリジナルのサポーターを作りました。その時には数万円かかり、”これは一生使えるに違いない!”と感じていました。ところが、膝の関節も不思議なもので、徐々に体が変化していくにしたがって、やがて合っていると感じていたサポーターも合わなくなりました。

歯は体の一部であり、入れ歯(義歯)も義足や義肢、義眼などと同様に人工臓器です。ヒトのからだが日々変化するように、人工臓器も少しずつ合わなくなります。義肢は2~3年、義眼は2年と言われているように、義歯(入れ歯)も約2年で調整が必要と言われています。

虫歯が無くとも、定期的な受診を忘れずに、長く入れ歯を保ちましょう。

 

⑤使い始めてからのギャップ・・・「こんなに保険の入れ歯はメンテナンスが大変だと思わなかった。」

最後に、入れ歯を入れた母が特に気にしていたのがこの、メンテナンスについてです。

私自身も以前、マウスピースを使用していたことがあるので、少しだけ理解できるのですが、毎日洗浄して保管するのって本当に大変ですよね。

マウスピースの場合は、就寝前に洗浄液に漬け置き洗いをするだけでほとんどメンテナンスができます。しかし、入れ歯の場合(特に保険の場合)は、入れ歯を口の中に留めて置く為の金属バネ(金具)とピンク色の樹脂を磨く必要があります。入れ歯を入れたことのない人にとって、食事後にブラシを使用して入れ歯に付いた食べ物のカスを取り除き、洗浄液に漬けて洗浄ををするのは煩わしいかもしれません。

ところが、短所だけではありません。入れ歯は被せ物や詰め物と違って着脱ができるので、ちゃんとお手入れをすれば、かえって衛生的ですし、骨が弱くなってインプラントが打てない方でもできる治療法です。また、インプラントに比べて低コストでできるため、安価に歯を入れたい方にとっては根強い人気があります。近年、自費の入れ歯によっては金属の留め具(バネ)が無く、入れ歯であることが気づかれにくいものも出てきているので、インプラントにする前に一度試してみるのも良いかと思います。

 

(イメージ:スマイルデンチャー)

 

いかがでしたでしょうか。

今回は入れ歯を入れる前に患者さんに知っていただきたい情報を5つご紹介いたしました。

三和デンタルでは幅広く歯科技工物を扱っておりますので、今後も他の記事で様々な情報を提供していきたいと思います。

よろしければ今後の記事も是非、ご覧ください。

 

(文:広田)

 


⇩番外編⇩

最後に、当社では自費の入れ歯、スマイルデンチャーを扱っております。

「元祖ノンメタルクラスプデンチャー」、「バレない入れ歯」、「国内最多症例の自費義歯」とも言われています。

気づかれない事が長所な為、有名人の方が使用している事もありますがスマイルデンチャーを入れている事はなかなか分かりませんよね。

最近では「歌える入れ歯」としても多くの方にご愛用いただいております。人前に出る方、歌手やアナウンサーの方、仕事で司会をされる方にもお勧めです。取り扱い医院を知る方法は弊社ホームページより”取り扱い医院検索”がございますのでそちらをご利用ください。