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2022年06月17日入れ歯とブリッジとインプラントどれがいいの?迷った時に知っておきたいポイント

歯を失ってしまった場合、見た目や噛む力の維持、残った歯を良好な状態に保つためにも早期の治療が必要となります。治療方法には、入れ歯・ブリッジ・インプラント等がありますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。

本記事では、あまり知られていない保険外(自費)治療の入れ歯・ブリッジ・インプラントについて、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。歯の治療で迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

入れ歯・ブリッジ・インプラントの違いとは?

歯を失ってしまった時の治療方法は、入れ歯・ブリッジ・インプラントの3種類に大別されます。治療方法を選ぶ際のポイントには、「失った歯の数が何本までなら使用可能か」「治療や装着に伴う身体的負担」「装着時の違和感の程度」「噛む力」「見た目」「掃除のしやすさ」など様々です。
そのため、歯科医師から治療方法についての特徴・長所・短所についてよく説明を受け、理解したうえで選ぶことが大切です。

ここでは、それぞれの治療方法について、安全性・違和感・咬合力・審美性・歯への影響・手術・治療期間の7つの項目で比較していきます。

歯を失った時の治療方法は3種類

歯を失った時の治療方法には、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3種類があります。なお、「差し歯」は、歯の根が残っている場合に選択できる治療法であり、歯が抜けてしまうと行えないため除外しています。

7つの項目で比較する

「入れ歯(ノンクラスプデンチャー)」「ブリッジ(セラミック)」「インプラント」の3種類の保険外(自費)治療方法について、安全性・違和感・咬合力・審美性・歯への影響・手術・治療期間の7つの項目を下表で比較します。それぞれ、メリット・デメリットがあるので参考にしてみてください。

※インプラントは保険外(自費)治療のため、保険適用の一般的な入れ歯、ブリッジではなく、保険外(自費)治療の入れ歯と保険外(自費)治療のブリッジ、インプラントで比較しています。

それぞれの特徴や治療法について

入れ歯・ブリッジ・インプラントには、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、それぞれの治療方法や特徴について紹介していきます。

保険外(自費)治療の入れ歯

入れ歯は、周りの歯に留め具を引っ掛けて人工の歯を装着する治療方法です。失った歯の本数に関わらず条件に合わせて作ることができます。

近年人気が高まっているのが、ノンクラスプデンチャーと呼ばれるナイロン樹脂で作られる入れ歯です。従来の入れ歯より薄く弾力性に優れているのが特徴で、留め具部分に金属を使用しないため歯を削る必要がなく、隣接する歯への負担が少なく済みます。審美性もかなり自然に美しく仕上がります。

また、弾力性があるため噛んだ時に痛みを覚えることも少なく、厚さも薄くなることから発音のしやすさや軽さも従来のものと比べて優れています。

保険外(自費)治療のブリッジ

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、それらの歯を土台に橋をかけるように人工の歯を固定する治療方法です。そのため、失った歯の両隣の歯が健康であることが条件となります。治療期間はおよそ1ヶ月程度とされています。

ブリッジ治療ができる目安としては、失った歯が1本~3本程度の場合とされています。セラミック素材のブリッジを使用することで、透明感を出したり、細かい色の調整ができるため、天然の歯と見分けがつかないほど自然な見た目に仕上げることができます。

インプラント

インプラントは、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込みます。そして、その上に人工の歯を固定する方法によって治療を行います。

外科手術により顎の骨に穴を開ける治療となるため、顎の骨が健康であることが条件となります。材料や形状にはいくつかの種類があり、個人に合わせた治療が可能です。

それぞれのメリット・デメリット

入れ歯・ブリッジ・インプラントには、メリット・デメリットが存在します。

ここでは、それぞれの治療方法のメリット・デメリットについて解説しますので、治療をする際の参考としてみてください。

入れ歯(ノンクラスプデンチャー)

入れ歯のメリット・デメリットには下表のようなものがあります。
入れ歯による治療は、歯を削る必要がありません。ノンクラスプデンチャーは装着部分に金属を使用しないため、違和感のない見た目にすることが可能です。治療期間は約1ヶ月程度です。一方で、歯茎が痩せた場合などにはサイズ調整が難しく、作り替えることになってしまいます。

ノンクラスプデンチャーの場合、耐用年数は3〜5年と言われています。ただし、手入れや使用方法によっては寿命を伸ばすことが可能です。

ブリッジ(セラミック製)

ブリッジのメリット・デメリットには下表のようなものがあります。
ブリッジは違和感のない見た目に仕上げることが可能です。こちらも治療期間は約1ヶ月程度です。

その反面、他の歯を削って被せ物をはめる治療方法のため、削られた歯に対して負担がかかります。また、ブリッジと歯茎の間に食べかすが詰まりやすく、虫歯や歯周病の原因となることもあるため、天然の歯と同じように、定期検診を受ける必要があります。さらに、失った歯の隣に歯がなかったり、失った歯の本数が多かったりすると治療ができません。

インプラント

インプラントのメリット・デメリットには下表のようなものがあります。インプラントは、自然の歯に近い色を選べるため、見た目の違和感が少ないです。また、他の歯を削る必要がないことから、周りの歯への負担も少ないです。その他に、表面に段差が生まれず、歯磨きがしやすいので口内を清潔に保てます。

その反面、治療方法も約4か月程度と長く、外科手術が必要なため、顎の骨の状態や持病の症状によっては治療を受けられない可能性もあります。また、天然の歯と同じように、インプラントも定期検診を受ける必要があります。

治療方法の選ぶ際に確認すべきポイント

歯を失ってしまった際の治療方法には、確認すべきポイントがあります。ここでは、「ほかの歯は健康か」「顎の骨は十分にあるか」「持病があるかどうか」の3つのポイントについて説明します。

他の歯は健康か

歯を失ってしまった際には、まず他の歯が健康かどうか確認しましょう。ブリッジや入れ歯による治療を行う場合、周りの歯が必要となり、場合によっては治療ができない可能性があります。そのため、失ってしまった歯の両隣の歯が健康かどうかは特に重要となります。

顎の骨は十分にあるか

インプラントによる治療を行う場合、顎の骨が足りていないと治療することができません。そのため、顎の骨が十分にあるかどうかも重要なポイントの一つです。

顎の骨が足りていない場合、必然的に入れ歯かブリッジによる治療となる可能性が出てきます。

持病があるかどうか

持病があるかどうかについても確認しましょう。持病によっては、外科手術を行うインプラント治療はできない可能性があります。

また、現在処方されている薬の副作用によっても、手術による治療が行えない場合があります。まずは、主治医や歯科医院に相談することをおすすめします。

まとめ

本記事では、一般的な保険適用のものではなく保険外(自費)治療の入れ歯・ブリッジ・インプラントについて、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説しました。

歯の治療では、それぞれの治療方法の特徴を理解して選択することが重要です。どの治療方法を選択するか迷っているのであれば、まずは歯科医院へ相談することをおすすめします。専門家の意見をしっかりと聞いたうえで、自身の状況に合わせた最適な治療方法を選ぶようにしましょう。

 

※三和デンタルでは、ノンクラスプデンチャーを「スマイルデンチャー」という名称で長年に渡り製作しています